マグネットプーリ・ローラとは

様々に応用可能なマグネットプーリ・マグネットローラ

 ワークの姿勢制御や、ワークの取りだし、乗り移り部分、除鉄用途など幅広い分野で利用されている マグネットプーリ・ローラについてご紹介致します。
 マグネットプーリ・ローラとは、プーリ・ローラの内部に数個の磁石を埋め込んだもので、 それぞれ電磁式と永磁式とがあり用途に応じて使いわけます。

マグネットプーリ:ベルトを介して使用する磁石を内蔵したプーリ
マグネットローラ:ワークが直に接触する磁石を内蔵したローラ

 ワーク(=搬送する物体)は、板状のもの、成型されたもの、内容物のあるものなど材質・形状は様々です。 コンベアの場合、コンベアベルトの厚み・種類、搬送の方向などによって磁力は異なります。 またマグネットレールとの乗り継ぎや、離れた位置にあるワークを引き寄せる場合などは、 最適な磁力の選定が必要となってきます。
 弊社では豊富な経験と実績を活かし、最適な搬送方法をご提案致します。

ワークの姿勢制御に

希土類組込マグネットプーリ(sG810)

 搬送中に製品の向きを変えたりすることができます。 ガイドやシュートを使わないので、キズをつけたくないワークに最適です。
製作例:PP-400Dx0120L-N(#18066-1)
[旧名称:SRFP-400]

プレスからのワーク取出に最適

マグネットローラ(sB100)

 コンベア上までかからない送り長さの短いシート材などは、コンベア先端をマグネットプーリとすることで、 確実にシート材を引き出すことが出来ます。
製作例:PP-133Dx95L-C(#16798-3)

成型品ワークの乗り移り部分に

 コンベア同士で乗り移る箇所に使用します。 ワークの大きさや形状によっては、コンベア間の乗り移りがスムースに行かない場合があります。 コンベア先端にマグネットプーリを用いることで、ワークを引き寄せ、スムースな搬送を実現します。

ワークへの傷つきを防ぐ

ウレタン巻マグネットローラ

 ワークが本製品に直接当たるマグネットローラの場合、搬送時の当たりキズがそのまま品質不良につながる事もあります。 傷つき防止として、硬質クロームメッキ加工やニッケルメッキ、ウレタンライニングなどを追加することも出来ます。
 記載されている内容以外にも対応可能となっておりますのでお問い合わせ下さい。
製作例:PR-077Dx072L-U(#16798-2)

除鉄用途にも最適

コンベアのヘッドプーリをマグネットプーリにするだけで原料中の金属異物を除去・回収できます。 食品工場をはじめ、リサイクルプラントには欠かせない製品です。詳しくはこちらをご覧下さい。

各種海外規格にも対応可能

 電磁式マグネットプーリ・ローラの場合、CE、UL、CCC規格等へ対応も可能です。 仕向地などを別途御指示下さい。内蔵する電磁コイルはもちろん、ケーブルの種類、コネクタについても選定致します。

設備に合わせた専用設計

V型マグネットローラ

 弊社は一品一様の特殊品製作を得意としていますので、任意の径・長さにて製作可能です。 キー溝加工やスプロケット付など装置に合わせて設計製作致します。
 また弊社はマグネットコンベアにおいて豊富な経験と実績があります。 使用するコンベアベルトについても是非ご相談下さい。