アルミ缶等の搬送に、画期的な新手法を開発中!
アルミ材のキズ無し搬送
アルミ材シャーリングラインでの高速切断を可能にします。
搬送テーブル下で、マグネットベルトを高速回転させます。
搬送テーブルには小さな穴が開けてありブロアーにてエアを送り込みます。
シャーリングに送り込まれたアルミシートは、マグネットベルトによって適度にシャーリングの方向に押し当てられます。
切断されたアルミシートは、マグネットベルトの磁力によって搬送テーブル上を浮き上がった状態で高速に搬送されていきます。
但し、シートが静的状態から動き始めるのに何らかのきっかけが必要です。(軽く押してあげる必要がある)
アルミ搬送の速度制御
アルミ材の速度制御は、マグネットベルトの運転速度で変化します。
また、高速搬送した後に減速させるには、同様な構造のマグネットロールを搬送テーブル面下に並べ回転させることで、
交番磁界の波形を変え、減速することが出来ます。
交番磁界の原理を応用しており、磁界から逃れようとする力で搬送するため、微妙な調整が必要となります。
アルミ搬送コンベアの抵抗重量値
搬送テーブル面を水平にセットし、各板厚のアルミ板をのせてマグネットベルトを駆動、 その時にシートが動こうとする力を「抵抗重量値」として測定しました。
アルミ搬送抵抗重量値 (単位:gram・f)
マグネットベルト速度 | |||
アルミ材寸法 | 90m/min | 135m/min | 180m/min |
0.3tx100x100 | 30g・f | 30g・f | 30g・f |
1.0tx100x100 | 30g・f | 40g・f | 40g・f |
3.0tx100x100 | 60g・f | 70g・f | 80g・f |
製作にあたり
当アルミ搬送コンベアは、まだ試作機の段階です。お客様ニーズに合わせ、垂直から水平へ、垂直のみ等の搬送も計画しています。
但し、吸着するわけではないので下面搬送は困難です。またワーク浮き上がり防止のためにガイド等が必要となります。
現段階では試作機であり、開発途上の装置となりますのでお客様とのお打合せが必要です。
(搬送するワークの形状、材質、重量、搬送経路、スピード、設置場所の雰囲気等の諸条件を具体的にご指示下さい)