ヨーク可動型マグネットホルダ

ヨーク可動型電磁式マグネットホルダ

吸着面がワーク形状にならうよう可動できるようにした、ヨーク可動型マグネットホルダです。マグネットの吸着面が、常にワークに接触するようになっているため、様々な形状をしたワーク吸着搬送時の、ミスグリップを大幅に低減します。
 通電されていないときは、ワークを吸着するヨークは自由に可動し、様々なワーク形状にしっかりとならいます。 通電と同時に可動ヨークは、メインヨークに強力に吸着されて、ワークをしっかりと固定します。 本体の左右が絶縁された構造なので、ワークに接触している時の電気信号をとることもできます。 オプションで、逆励磁回路付励磁電源を取り付けるとさらに正確で高サイクルでのワーク着脱が可能になります。
 お客様のニーズにあわせて小型から大型のものまで製作可能です。

EMHQ−1−FLX型

可動ヨークの動作

  1. 磁力OFF時には、ヨーク非固定(ブラブラしている)の状態です。
  2. 本製品をワークに近づけてヨークをワークに接触させると、ヨークはワーク形状に倣い(ならい)ます。
  3. 磁力ONすると、その形状を保ったまま、可動ヨークはメインヨークに強力に吸着されて固定されます。
  4. と同時にヨーク先端に磁力が発生し、ワークを吸着します。
磁力OFF時はヨークは自由に動きます ワークに押し当ててることでワーク形状に倣います

1.多種多様なワークに対応

吸着面に平面がとれないような、様々な形状のプレス製品の吸着搬送に最適です。
 ワーク毎の段取り替えの手間を大幅に削減できます。
 マグネットホルダーをロボット等に取り付けて、プレス製品のように様々な形状のワークを搬送する場合、マグネットとワークの接触面積が少ないため、搬送できないケースがありました。ミスグリップを防ぐために、マグネットの吸着面が常にワークの面に接触する様(製品の形状に倣う様)、吸着面のヨークを可動式にしました。

2.磁力の調整が可能

電磁石を使用しているため、吸着時に「弱」、搬送時に「強」といった調整が自由自在に行えます。

3.吸着検知が可能

タッチスイッチ付タイプのヨーク可動式電磁リフティングマグネットを使用すれば、ワークの吸着・離脱を電気信号として出力することができます。

4.ワークに最適な形状を設計・製作

ここに掲載した以外でも多種多様な形状の製品を製作しております。ワークに合わせた最適な形状を選定し、設計・製作致しております。

EMH−1−FLX型

ケーブルの種類、コネクタの有無等、別途御指示下さい。

ヨーク可動型電磁式マグネットホルダ吸着力データ

 FLX型・ヨーク可動型電磁式マグネットホルダは全て特注仕様ですが、参考まで下記機種番号の吸着力データをご紹介します。

機種番号:9332−SD

ワーク寸法(SPCC) 吸着力(kgf)
0.6t×150×150 3.8
1.6t×150×150 10.3
2.3t×150×150 11.0

ヨーク可動型永磁式マグネットホルダ(マグフィット)

特許【公開番号】特開2001−122577
 ワークの吸着・釈放は、エアシリンダーを使用しています。
 永久磁石式のため励磁電源装置が不要です。
 コイルの温度上昇がないため、長時間使用でも能力低下がありません。