電磁リフティングマグネット(ELFQ-FA規格品) DC80V仕様
ELFQ-FA型電磁リフティングマグネット
工場設備で使用するELFQ-FA型電磁リフティングマグネットは、磁石の力を利用してモノを確実に吸着し、効率的に搬送することができます。
工業用ロボットのハンド部分、材料送りや製品組み立てラインなど、さまざまな工場作業において活躍します。
安定した吸着力と高い操作性を持つこのマグネットは、作業効率の向上や作業者の負担軽減に大きく貢献します。
弊社の電磁マグネットレールSER型-Qタイプ(標準角コイル)をリフティングマグネット用に短くし、アクセサリ取り付けを容易にするため、本体側面にアルミフレームを設けたタイプです。
さらに、ケーブルは屈曲や耐振動性に優れたものを使用しており、安定したパフォーマンスを実現しています。(標準ケーブル長さ:3m)
選べる磁力作用面
スタンダード型(ST)は、磁力作用面が平滑な使いやすい形です。凹凸が無いフラットな形状は、様々なワークに対応します。ワーク離れが良い標準型です。
ポール突き出し型(PR)は、コイル鉄芯が露出したものです。ST型よりもさらに強い吸着力が得られます。タップあり・タップ無しが選べます。
また、PR型は突出量を0mmと10mmを選択できます。
ELFQ−FA−ST00□ スタンダード型(平滑) |
ELFQ−FA−PR00□ ポール突き出し型(露出・0mm) |
ELFQ−FA−PR00□−T ポール突き出し型、タップ付(露出・0mm) |
ELFQ−FA−PR10□ ポール突き出し型(露出・10mm) |
タップ穴を利用して様々なワークに対応できます
タップ穴付き(−T)オプションを選択することで、磁力作用面に様々なアタッチメントを取り付けできます。
タップサイズを公開していますので、※お客様ご自身でワークに合わせた専用のアタッチメントを設計することが出来ます。詳細については弊社までお問い合わせ下さい。
磁極を自在に変更できます
コイル数が4個のものは、接続端子の入替をすることで本体を分解することなく内部磁極を切り替えることができます。
対象ワークは基本的に鉄板状の薄いワークを想定しておりますが、磁力線の飛ばし方を変える事で、その他の形状のワークに対応することも可能です。
標準的な接続方法 |
磁力線を遠くに飛ばす接続 |
※ 本図の磁力線はあくまでイメージであり、実際とは異なります。
アクセサリー用アルミフレーム
断面寸法図 |
自由度の高いアルミフレーム
頑丈な本体とアルミフレームにより、耐久性と利便性を兼ね備えています。
荷重のかかる本体は天板のタップ穴でしっかりと固定し、両側のアルミフレームにはアクセサリ(必要なスイッチ類やセンサー等)を取り付けることが可能です。
アクセサリ取付用ブラケットはお客様でご用意ください。
※1 アルミフレームでマグネット本体を取り付けすることはできません。
※2 アクセサリ類はアルミフレーム耐荷重を超えないよう注意してください。
アルミフレームは取り外し可能
両側のアルミフレームは取り外し可能です。
不要な場合にはお客様にて取り外し、コンパクトなサイズにすることもできます。
励磁電源ユニット
専用電源を使用して磁力の入り切り・強弱を電気的に調整できるため、
異なるサイズや重量のワークを確実に吸着し、スムーズな搬送を実現します。
電気的に磁力の強弱を調整することで、作業に最適な力を選択することが可能です。
特にポール突き出し型(PR)のような磁力作用面が露出したものは、ワークの切れを良くするために「逆励磁回路付」を推奨しております。
詳細については弊社までお問い合わせ下さい。
ELFQ-FA型寸法表
ELF型電磁リフティングマグネットの能力表
ELFQ-FA-ST00型の吸着力
磁力発生面のN極・S極間の中心線と□150mm×150mmテスト鉄板の中心線を合わせ吸着させます。
そのままプッシュプルスケールにて鉄板を下方へ引っ張り、鉄板が離れた時の値を測定しました。
密着時(ギャップ0mm)で、板厚みt0.6mm〜t6.0mm それぞれ5回測定した平均値となります。
テストワークサイズ | 吸着力 GAP=0mm |
吸着力 GAP=2mm |
吸着力 GAP=4mm |
□150x150x0.6t | 2.35 |
1.85 |
1.58 |
□150x150x0.8t | 3.19 |
2.51 |
2.15 |
□150x150x1.0t | 4.32 |
3.35 |
2.74 |
□150x150x1.2t | 5.12 |
4.03 |
3.15 |
□150x150x1.6t | 7.09 |
5.47 |
4.10 |
□150x150x2.3t | 10.49 |
7.49 |
5.72 |
□150x150x3.2t | 14.59 |
9.90 |
6.46 |
□150x150x4.5t | 25.29 |
11.73 |
7.07 |
□150x150x6.0t | 25.36 |
10.95 |
6.83 |
ELFQ-FA-ST00型の吸引力
テストワークを平坦な面に置き、上方からELF型電磁リフティングマグネットを徐々にテストワークに近づけていき、テストワークが吸引される距離を測定しました。
板厚みt0.6mm〜t3.2mm それぞれ5回測定した平均値となります。
吸引力(測定値)=磁力作用面 〜 テストワーク上面までの距離となります。
テストワークサイズ | テストワーク自重(kg) | 吸引力(mm) |
□150x150x0.6t | 0.11 |
51 |
□150x150x0.8t | 0.14 |
46 |
□150x150x1.0t | 0.18 |
44 |
□150x150x1.2t | 0.21 |
40 |
□150x150x1.6t | 0.28 |
37 |
□150x150x2.3t | 0.40 |
31 |
□150x150x3.2t | 0.57 |
25 |