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電磁マグネット機器、合成抵抗値の測定方法

電磁マグネット機器の抵抗測定方法を順を追って説明します。
以下の手順に従って進めることが一般的です。
(ここではデジタルテスターを例にします)

測定前に必ず測定対象の電源が切れていることを確認してください


測定準備

 電磁マグネット機器を電源から切断、CPをOFFにします。

マグネット機器が熱を持っている場合は、十分に冷えた状態まで待ってから行ってください。測定した値が正確で無い場合があります。

テスターの準備

 テスター(マルチメーター)の抵抗測定モードに切り替え、ゼロオーム調整を行います。
テスターのプローブを空気中で互いに触れさせて短絡(ショート)させたとき0Ω(ゼロオーム)、 離して開放したときにオーバー表示(無限大)されるかを確認します。 表示が著しく異なる場合は、内蔵電池が消耗している可能性があります。 デジタルテスターの場合、測定レンジは「自動」のものが一般的ですが、 デジタルテスターでも測定レンジがあるものは正しいレンジに合わせてください。 レンジを切り替えた際には、その都度ゼロオーム確認を行ってください。

測定場所の確認

 抵抗値の測定場所は、電磁マグネット機器から出ているケーブル端、 もしくは電磁マグネット機器本体のコネクタ部分で測定します。 なお測定場所は電磁マグネット機器によって異なります。

 測定にご不安な点がございましたら、弊社サービスマンによる抵抗測定も可能です。 弊社営業窓口へお問い合わせください。

測定の実施

 テスターのプローブ(テスターの赤と黒の先端部分)を使用して、測定したい箇所に接触させます。
デジタルテスターでは、抵抗レンジは自動で判断され単位も自動表示されますが、 安定した表示になるまで少し待ってから値を読み取る必要があります。
 測定結果を確認し、同時に室温(雰囲気温度)も記録します。

測定結果の確認

 測定した抵抗値と設計抵抗値が範囲内にあるかどうかを判断します。一般的に抵抗値が低すぎる(ショート) または高すぎる(断線)場合は問題がある可能性があります。
設計抵抗値は「冷時・室温20℃」の計算値で、製品銘板または納入図面に記載してあります。

±10%以上かけ離れた場合は、劣化が予想されます。
予備品のご準備と、弊社へのご連絡をお願いします。

   設計抵抗値が不明の場合は、製品銘版に記載のある製造番号(SERIAL No.)もしくは機種番号(MODEL No.)をご確認の上、 弊社営業窓口へお問い合わせください。

測定終了と整理

 測定が終了したら、テスターのプローブを端子から取り外します。 電磁マグネット機器を再び電源に接続する前に、測定器や接続部分が安全に整理されていることを確認します。

 故障を未然に防ぐため、定期的(6ヶ月に1回程度)に電磁マグネット機器の抵抗値チェックをお願いいたします。

製品に関するお問い合わせは、銘板に記載されている弊社製造番号(SERIAL No.)
もしくは機種番号(MODEL No.)をご確認の上、弊社営業窓口までご連絡ください。